企業がIT技術職に求めるものは、確かな専門分野にスキルや知識と思われがちだが、実際に望まれる人材としてはそれだけでは足りないだろう。
特に、システムエンジニアを志す場合はコミュニケーション能力が必須となり、仕事内容はシステムの開発や構築、テストといった技術面の他にも必要となるものは多い。
チームリーダーや管理職として、同僚や部下をまとめる、さらにはクライアントに対する説明義務も生じてくる。これらをこなすためには、技術面だけでは対応できないコミュニケーション力が必要だ。
スキルや知識は独学で身に着けることが可能でも、対人関係の経験は一朝一夕で身につくものではないだろう。
しかし、すぐにでも必要な場合は、システムエンジニアにおすすめなのが本を読むことだ。
それも自分の専門分野外のジャンルで、人気のものが良い。話題性のある本は会話の糸口になりやすく、目を通しておくと一般のクライアントと会談中に話題に尽きた、沈黙したといった場合に役立つであろう。
ただ注意点もあり、宗教や野球などトラブルが起こりそうな話題は避けた方がよく、明るく軽い内容が会話をスムーズにしてくれるのだ。
システムエンジニアは立場上、ただスキルアップすれば成功するわけではなく、対人関係が重要な鍵なのである。
そのためコミュニケーション能力を磨くことも必要となり、自分の専門外の知識を積極的に取り入れると良いだろう。
しっかりと対応することで、企業の求める人材に近づくことができるのだ。